絶対に目標達成するための具体的な方法

絶対に目標達成するための具体的な方法


目標を設定しても、途中で諦めてしまったり、ひどいときには目標を立てたことすら忘れてしまったり…
なかなか達成できないと悩んでいませんか?
私もそうでした。

目標を掲げて失敗した経験などいくらでもあります。

ただ一方で、社会人になって数か月の勉強でTOEICで800点越えをしたり、一人でアプリ作ってリリースしたり、目標を達成したこともあります。

では、目標達成したときと、できなかったときとで、何が違うのか?

目標を達成するために再現性の高い、定量的な方法がないのかずーーっと考えていました。
何百冊も本を読みましたし、実践もしてきました。

割と最近になって目標達成のための方法論が確立できつつあるので、共有したいと思います。

目標を達成できない理由
目標達成できない一番の理由は、「意識を変えること」と、「具体的に実行すること」の間に大きな溝があるからです。

「本気で変わろ思たら、意識を変えようとしたらあかん。
意識やのうて『具体的な何か』を変えなあかん。具体的な、何かをな」

夢をかなえるゾウより

本を読んで意識を変えるのは重要ですが、もっと重要なのは具体的に行動に移すことです。


目標を達成するときのプロセス
目標達成までのプロセスについてまず説明します。

  1. 目標を立てる。やるぞ!と決心する。
  2. 実際に行動に移す。
  3. それを繰り返す。
  4. 習慣化する。

下の図は、それぞれのプロセスにおける「めんどくささ」「やる気」をグラフにしたものです。


各プロセスの状態を順に説明していきます。

1. やろうと決心する段階
 身近な人の成功談を聞いたときや、講演会に参加したときなど、絶対に自分も目標達成してやると強い決意を抱きます。このときあなたの「やる気」は非常に高い状態にあります。
逆に「めんどくささ」は、非常に低い状態にあります。 未来の自分に期待をしている状態。
一番気持ちが高揚して楽しい段階です。


2. 実践する段階
 あまり意識していないかもしれませんが「やると決心する」のと、「実際に行動に移す」との間には、深い深い溝が存在します。
「めんどくささ」がここを境に一気に増加するのです。
私はこの「決心をする」と「行動に移す」の間にある溝を勝手にキャズムと呼んでいます。
非常に多くの人(おそらく8~9割)の人がここでキャズムを超えられずに (つまり実際に行動に移すこともなく)手前でやめてしまいます。
1.の状態での「やる気」が十分に高いと、人はキャズムを飛び越え次のプロセスに移ることができます。


3. 繰り返し実行する段階
 「繰り返す」プロセスに入っても「めんどくささ」はどんどん増加していきます。
なぜなら、目標に関係ない仕事が割り込みで入ったり、日々の生活で疲弊したりするからです。 それに対して、「やる気」は意識的にあげない限り徐々に下がってきます。
そして「めんどくささ」が「やる気」を上回ったときに、人は継続することをやめます。
これがいわゆる三日坊主と呼ばれているものです。 ただ、私は三日坊主については否定的ではありません。
むしろ評価するべきことだと思います。少なくともキャズムを超えたわけですから…


4. 習慣化する段階
 「やる気」をうまくコントロールできて、習慣化する段階までくると、今度は「めんどくささ」が減少してきます。逆にやらないと落ち着かない状態です。
ここまでくると仕事から疲れて帰ってきても、特にやるぞ!と思わなくても自然に行動に移ることができます。 個人差があるかもしれませんがこの段階までくるのに大体3~4週間くらいかなと思っています。ここまでくれば、仕事が劇的に忙しくなったなど、環境が変わらない限りずっと継続していけます。


まとめると、「なぜ目標できないのか」という問いに対する答えは、

  1. 「決心する」と「行動に移す」の間にキャズムが存在し、多くの人がそれを超えられない。
  2. 仮にキャズムを超えられたとしても「繰り返し実行する」中で「めんどくささ」は増えていく。
  3. 「やる気」は意識的にあげようとしない限り、単調減少する。

以上の3点です。

キャズムを超えろ!!
キャズムの例です。

  • 海外旅行中に全然会話できなくて、帰国したら絶対英語勉強しよう!と決意するのはキャズムの手前側。
    帰国後、実際に英会話教室に通い始めるのはキャズムの向こう側。

  • 飲み屋で、仕事内容について愚痴を言うのは、キャズムの手前側。
    何が不満なのかをまとめて上司に相談しに行くのはキャズムの向こう側。

  • 本を読んで、ためになる話を見つけて付箋を貼るのはキャズムの手前側。
    実際に仕事でそれを実践してみるのはキャズムの向こう側。

どうでしょうか?
何がキャズムの手前で、何がキャズムの向こうなのか理解できましたか?
自分が今キャズムの手前側にいるのか、超えた向こう側にいるのかを常に意識することが大切です。 そして、キャズムの向こう側にいる時間を少しでも長くすることが成功へ近づく唯一の手段となります。 自分は今キャズムの手前にいるか?、向こう側にいるか?常に問いかけてください。

スローガンはキャズムを超えろ!!です。


やる気は日々メンテする。
繰り返しますが「やる気」は意識的にあげようとしない限り、単調減少します。

「鉄は熱いうちに打て」といいますが、やる気があるときにその気持ちをまとめてメモっておくのは、非常に効果的です。 ただ、メモをとる際に気を付けることが、2点あります。

  • ネガティブなことは書かない。
  • 他人を説得する形で書く。

まず、ネガティブなことは書かない理由についてです。

人は苦い記憶をもったときに、それを無意識的に避ける行動をとります。
次回同じような状態に陥ったときもその記憶から逃げる方向に力が働きます。 極力ポジティブなことを書きましょう!そしてそれをことあるごとに見返すようにしましょう!

以下、ダメな例です。

今日のプレゼンは、準備に全然時間割けなくてボロボロだった。
部長の質問にもあいまいな回答しかできなかった。
本当になにやってんだって感じ。もうこんな思いはしたくない。
次の機会にはこんなことがないように計画をきちんと立てて、質疑応答の準備きちんとしよう!


これはやりがちですが、絶対駄目です。
次同じような状況になったときプレゼンの準備から逃げる方向に力が働きます。
結果、プレゼンの準備を後回しにするようになります。 身の回りの成果を出し続けている人を想像してみてください。
彼らは総じて楽観的で、楽しく作業に取り組んでいるはずです。

次に「他人を説得する形で書く」です。

高ぶった感情も一晩寝てしまえば、すっかり興奮もさめてしまいます。
未来の自分は、同じ記憶を持った違う人間だと思ったほうがいいです。 感情が動いたときはチャンスです。未来の自分を説得するように記述をしておきましょう。
というわけで、目標達成するための方法は以下になります。


  • 自分が今キャズムのどちら側にいるか意識する。
  • キャズムを楽しくポジティブに超える。
  • やる気を日々メンテして、意識して高く保つ。

以上が、絶対目標達成するための心がけになります。

ここまで読み進めていただきありがとうございます。

次は、具体的にどのように行動すれば、目標達成できるのかについて述べます。


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Text by Takashi Yoshida