【書評】ソフトウェア開発者の人生マニュアル
ソフトエンジニアのキャリア戦略って難しいですよね。
新しい技術がどんどん入ってきて、いま専門の技術が10年後もメジャーであり続けるって
ちょっと考えられないし。
若いうちは、吸収も早く、新しい技術を学ぶ意欲も高いので何とでもなりますが、
50-60歳過ぎても最新技術のインプットする意欲もてるのかな?とか考えちゃいますね。
私の場合、幸いにも、60過ぎているのに、若い人より好奇心もって行動している人に出会えたので、
今では年齢は関係ないと心から思ってますが、不安に感じている人は多いと思います。
そんな人におすすめの書籍です。
著者は海外の人で、まつもとゆきひろ氏が解説を書いています。
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この本を読んで劇的に価値観が変わるということはなかったですが、「しみるわー」というところがたくさんありおすすめです。
目次は以下のようになっています。
第一部 キャリアを築こう
第二部 自分を売り込め!
第三部 学ぶことを学ぼう
第四部 生産性を高めよう
第五部 お金に強くなろう
第六部 やっぱり、体が大事
第七部 負けない心を鍛えよう
第二部 自分を売り込め!
第三部 学ぶことを学ぼう
第四部 生産性を高めよう
第五部 お金に強くなろう
第六部 やっぱり、体が大事
第七部 負けない心を鍛えよう
特に、2部のマインドセットの持ち方と、3部の学習の仕方がすごくすごく心に残ったので紹介します。
キャリアの出発点に立ったソフトウェア開発者の大半は、大きな誤りを犯している。ソフトウェア開発のキャリアをビジネスとして扱っていないことだ。
生計を立てるためにコードを書くという世界に踏み出したときのあなたは、中世の街で店を準備している鍛冶屋と同じだ。
時代は変わり、ほとんどのソフトウェア開発者は会社に属しているものの、私たちのスキルや取引は私たちのもの であり、いつでもどこか別の場所に店を出すことができる。
「いつもの給料」をもらうことに慣れてしまうと、自分は会社の従業員に過ぎないというマインドセットに簡単に染まってしまう。
・・・ソフトウェア開発というあなたの事業の顧客として、雇用主を考えた方がいい。 確かに、あなたの顧客は1件しかなく、あなたの収益はすべてその1件の顧客によるものかもしれない。しかし、あなたと会社の関係をこのように捉えると、あなたは会社に依存する力のない存在から自律的で自由な存在に変わる
時代は変わり、ほとんどのソフトウェア開発者は会社に属しているものの、
・・・ソフトウェア開発という
いやー、しみるわー。
このマインド忘れちゃうんだよねー。
次は学習について。
「スコープ」と「目的」を決めずに学習を始めてはいけない。
・・・物理学を学ぼうとしてはいけない。常識的な時間で物理学をすべて学ぶことは人生をかけても不可能だからだ。
同様の理由で、「C言語」を学ぶことをスコープにしてはいけない 。それは学習する対象としては大きすぎる。
・・・物理学を学ぼうとしてはいけない。常識的な時間で物理学をすべて学ぶことは人生をかけても不可能だからだ。
同様の理由で、
こちらも深い。。確かに参考書買ってきて、頭から読み始めることあるけど、あまり身にならないんだよね。
言語習得できるときって、たいていは何か作りたいものがあり、調べながら少しづつ学んでいき、 基本が身につくとさらに高度なことを学びたくなるというループを回して身に着けていくものだよね。
他にもしみる話が盛りだくさんです。
おすすめです!
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Text by Takashi Yoshida